あーやんの週末日記

週末ごとに何かやらずにはいられない、そんな私の私による私のための備忘録。

ランクル80 Fハブベアリング交換(337,000km)

※今回からタイトルに整備時の走行距離を記すようにした。

今回はブログ初登場の我が家の巨神兵(笑)、ランクル80のフロントハブを整備します。

うちのランクル80は、平成4年式(中期型)のS-HDJ81V、グレードは中間にあたるVXで、走りの5速(笑)という、ちょっとだけマニアックな仕様となっています。実は元々平成7年式のVXリミテッドのAT車に乗っていましたが、14年前に友人との物々交換で我が家にお迎えした車両です。年式ダウン、グレードダウンということで、そんな物々交換ありますか?って保険屋には笑われましたが(笑)。

年式ダウンしたって良いじゃないか、マニュアルだもの(爆)。

っで、タイトルのとおり、走行距離も337,000kmを超え、あちこちガタがきている中でも、去年の冬にタイヤ交換をした際にフロントハブにガタツキとベアリングに虫食いがあるのを発見。その時は増し締めだけして誤魔化しておいたのですが、啓蟄の候(笑)、車検も迫ってきましたのでいよいよ重い腰を上げて本格的な整備を行う事としました。

 

バラし方は割愛しますが、とりあえずハブ周り全バラ。

 

ベアリングに虫食い(フレーキング)があり、焼けも入ってるカンジ。

虫食いに耐えてよく頑張った!感動したっ!!(してる場合じゃねぇ!笑)

 

特にガタツキの大きかった右側は、スピンドルのアウターベアリングが嵌る部分も削れてました。こうなってはいくらベアリングを締め上げてもガタはなくせないので、スピンドルも要交換です。ひょっとして…という予感はありましたが、まさか本当に逝ってるとは。

ということで、新しいスピンドルが入荷するまで作業は進められないので、初日はここまでやってフテ寝(笑)。

 

後日、スピンドル入荷しました。右側だけでなく左側も多少段付きになっていたので、思い切って両方とも交換です。最寄りのトヨタディーラーにて+2諭吉の課金(汗)。

 

品番が変わったようなので何かなと思ったら、ドラシャの受けになるメタルブッシュがベアリングに変更になっていました。

っで、ハチマルをウマに掛けたまま1週間後…

待ちに待った週末とも言えますが、なんと季節外れの雪!とてもじゃないが外で作業するにはシビアコンディション過ぎる(笑)ので、倉庫内でベアリングの打ち替えだけ進めておきます。

 

まずは裏側のオイルシールを外す。…が、めちゃくちゃ固くて、プーラーを掛けて柄をハンマーでどつき回してやっと外れた(汗)。

 

4か所ある切欠きから工具を当て、IN側OUT側それぞれのアウターレースの打ち抜き。

 

打ち抜いて洗浄したら、打痕が…(汗)。マイナスの痕っぽいし、自分がつけたものではない…と思いたい。

いや、アウターレースを打ち抜くときに、手応えがえらい固いなと思ったのですが、多分このせいだったんでしょうね。とりあえずヤスリとペーパーで均しておきました。

 

新しいアウターレースの打ち込み。昔々に交換したアウターレースの外径をちょっと削ったものをアテモノにして、プレスなんか無いのでハンマーで慎重かつ大胆に(笑)。これを左右4か所、ちょっと緊張します。

 

アウターレースが無事納まったら、内部にグリスを盛る。グリスは最寄りのディーラーで取り寄せた純正指定のMPグリースを使用。

個人的にグリス祭りと呼んでいるほどグリスに塗れるこの作業、昔なら素手でグリス手づかみしてやってましたが、40代になり手がガッサガサになりやすくなったので、ニトリル手袋着用の上で。ちょっと気を遣うようになりました(爆)。

 

ベアリングにグリス充填。グリスパッカーが欲しくなる作業ではありますが、そんなものは無いので、男の手詰めで、ベアリングひとつひとつ丹念に。愛情のこもったグリースパパのベアリングです(シュークリームじゃねぇよ…笑)。

 

シュークリームベアリングをセットしたら、オイルシールの打ち込み。モチのロンでリップの部分にもグリスを塗っておくべし。

昔々に乗っていたPZJで初めてこの作業をやった時、オイルシールは再使用できないのを知らなくて(爆)、取り外しでグニャグニャに変形したオイルシールを無理やり再使用した事があったとかなかったとか……そんな夢を見た気がします(遠い目)。

 

ハブ周りの他のパーツ類も洗浄なり新品を用意して組み立てに備えます。今回、クローワッシャも派手に削れていたので新品にする他、ハブキャップも何度も取り外してボコボコだったので、昔々に買った新品を惜しみなく投入、星形のロックワッシャも、昔なら曲げ伸ばして再使用していましたが(爆)、新品を使用します。

っで、生憎の天候に泣かされた土曜日はここまで。

翌日曜日は、朝から自治会の寄り合いがあり、最年少役員としてその後の懇親会もフル参加の地元貢献型超優良児(爆)のワタクシめ、帰宅すると午後2時を回っておりましたが…

 

せっかく天候が回復したので、組むっきゃない!って事で、時間が限られちゃいましたが巻きで組み立てます。

いきなり写真が飛びますが、新しいスピンドルを装着したの図。スピンドル内のグリスは、トヨタシャーシーグリーススペシャルが指定グリスですが、調べてみると二硫化モリブデングリスのようなので、アストロで調達したモリブデングリスで妥協。或いはチョコクリームでも良かったかもしれません(爆)。

 

っで、実は昔から超絶ニガテ意識のあるプレロード調整。いつも修理書どおりにトルク管理しても結局緩んじゃうんですよね…今回はそんな苦手意識克服のためのトレーニングも兼ねてやっており(笑)、これまでとは考え方を変えて、ロックナットのトルクよりも、プレロードに重点を置いて組んでみる事に。と言う事で、今回このためにバネ秤を導入しました(笑)。

まず1枚目のロックナットを600kg・cmで締め上げて、ディスクを前後両方向にグルグル回してベアリングを馴染ませ、一旦緩める。そしてまた55kg・cmで締めるのですが、ここは敢えて手ルクで「スウッ」っていう感覚で締め上げ。

結果、プレロードは3kgくらい(基準値は2.8~5.7kg)。2枚目のロックナットを締め付けるともうちょい上がるのでちょうど良いくらいかな。

 

ロックワッシャを挟んで2枚目のロックナットを650kg・cmで締め上げ、再度プレロード測定。程よく4kgくらいになったので、今回はこれでヨシと言う事にしてみました。

プレロードが決まったらロックワッシャの爪を内側と外側に折ってそれぞれのロックナットを固定。あとは諸々を組み立てて…

 

新品のハブキャップが眩しいぜ!(笑)

そして1週間ぶりの着地。ついでに夏タイヤに交換するつもりだったんですが、あいにく時間切れにつき、ひとまずスタッドレス継続で。

そのまま鼻息荒くテストドライブ…といきたかったところですが、この日は自治会の懇親会で良い気分になっちゃってたので(苦笑)、翌月曜日に通勤がてら乗ってみましたところ、ハンドルがどっしり落ち着いて、どらいびんぐぷれじゃあとかいうヤツ(笑)が非常に向上していました。やはりハブのガタつきがあった分、安定性に影響していたんでしょうね。

1週間ほど乗って念のためジャッキアップして点検してみましたが、モチのロンでガタつきも出ておらず、まずは合格といったところです!良かった(^^)

そんなこんなで、昨日の仕事上がりに車検に出してきました。小牧の「ファムス」さん、四駆とりわけランクルのメンテナンスに絶大な信頼を寄せているショップさんで、かれこれ20年以上お付き合いさせて頂いている、自称古参の常連です。常連って言っても今や年に1回か2回程度、車検でお世話になっている程度なんですが…(恥)。

今回は1年ぶりの訪問だったので、つい社長と話し込んでお仕事の邪魔をしてしまいました。けど、色々とタメになる情報をお聞きできたので、脳内の引き出しに大切にしまっておこうっと…(笑)。